日本製紙連合会・LCA 小委員会より抜粋

平成23年3月18日掲載
古い資料なので、現在の製造時におけるCO2排出量はもっと減っているものと思われる。
対象範囲

専門用語が多く、わかりにくいところも多いため、ネット印刷をする方ならわかる簡単な品種だけを抜粋した。
上質紙・コート紙・コピー紙・新聞・ダンボール(ここではダンボールの外側ライナーの数字のみ)
紙1トン製造に発生する二酸化炭素排出量は以下いかのグラフになります。

 


※グラフでは「原材料調達段階」と「生産段階」にわけられていたが、理解しやすいようにTotalで表している。
①CO2 排出量を「原材料調達段階」と「生産段階」のそれぞれに分けて算定した品種では、
(ア) 「原材料調達段階の CO2 排出量」は 600~800(kg-CO2/t-製品)で、「原材料+生産の CO2排
出量」の約 4 割を占める。
(イ) 「生産段階の CO2 排出量」は 700~1200(kg-CO2/t-製品)で、「原材料調達段階の CO2 排出
量」に比べバラツキが大きく、「原材料+生産の CO2排出量」に占める割合も大きい。

 

⓶「コート紙」は、「上質紙」に比べて CO2排出量が大きいが、これは薬品の添加量が多く、薬品の CO2排出量がパルプの CO2排出量より大きいことが一因である。
コピー用紙も同様である。

 

③「新聞紙」は、「上質紙」に比べて CO2排出量が大きいが、これは生産段階の CO2排出量の違いによる。「新聞紙」の生産段階の CO2 排出量が大きいのは、「上質紙」に比べ黒液余剰エネルギーが少ないことが影響している。

黒液

木材パルプの製造工程で、木材から繊維を取り出した時に出る廃液。バイオマスの一種。

 

バイオマス
生物体(bio)により生成した有機性の物資資源(mass)で再生可能なもの。例えば植物や家畜の排泄物、生ゴミなどの有機物資源。バイオマスによるCO2排出は自然環境の循環内のものと考えられ、国際的な取り決めによりCO2排出量としてカウントされていない

④ 段ボールはCO2排出量が少ないが、古紙を水で溶かして製造する為、他の製造方法とは
少し異なっているため、CO2排出量がすくなくなっている。
元データ

 

製紙業界は現在次の目標を掲げている。
①最新省エネルギー設備・技術の積極導入
⓶自家発設備における化石エネルギーから再生可能エネルギーへの燃料転換
③エネルギー関連革新的技術の積極的採用
尚、2023年3月末に経産省・環境省よりCFPガイドラインが公表され、日本製紙連合会にて、ライフサイクルを考慮したCO2排出原単位の試算方法を再検討している模様
次の情報が待たれる。

2024年3月末

※経産省・環境省 リンク先https://www.env.go.jp/content/000124385.pdf