台湾の「台湾龍盟科技股有限公司(ロンミン社)」が開発した石灰石(CaCO3:最大80%)とHDPE(高密度ポリエチレン)を主原料にしている、紙や合成紙の機能を持った新素材です。日本における総輸入元は姫路の釜谷紙業様。
代理店はシオザワ様。
水に強い
非常に高い耐水性の為、濡れても変形したり、強度が弱まったりすることはありません。
色あせにくい
白色は、原料である炭酸カルシウムの色。そのままにごす。
破れにくい
引っ張り・破れ・裂けに非常に強く、紙と比較して優れています。
質感が良い
しっとりとした独特な質感で高級感のあるシルクのような滑らかな手触りです。
書きやすい
とても滑らかな筆記性。鉛筆、油性ボールペン、油性ペンなどが適します。
廃棄が容易
可燃ゴミとして処理できます。有害ガスは一切出しません。
耐水性 |
原料にポリエチレンを使用しており、一般合成紙と同様に水に強い性質があります。 |
---|---|
筆記特性 |
鉛筆、油性ボールペン、油性ペンなどが適します。 |
強度(引裂き強度) |
一般の合成紙と同様に強度があります。 |
印刷 |
UVオフセット印刷推奨(両面印刷可能です) |
触感 |
石(炭酸カルシウム)を使用している為、しっとりとした独特の手触りがあります。 |
印刷用紙、名刺用紙、ファイル、封筒、手提げ袋、イベントマニュアル、画材、スコアカード、タックシール原紙、ポスター用紙など()内は素材提供会社様
個人的には、名刺・地図・冷蔵・冷凍食品の包装紙・ファイル等に適していると思います。
※ただ、この製品は最大の特徴であるその手触りと耐久性、水に強い性質からいろいろな逆提案商品も生まれている
※ノート・メモ帳等に使用の場合、素材がソフト(やわらかい)なので,筆圧による裏写りが懸念されます。
水性ペンなど、ペンの種類によっては文字が滲んだり、消えたりすることがございますのでご注意ください。
また、ストーンペーパーは炭酸カルシウム(石の粉)を主原料としているため、ロットにより白の色や厚みにバラツキが散見されます。これらはストーンペーパーの特性となります。
風合いを見て頂くためにサンプル紙をご用意させて頂きました。
パルプ紙との比較が中心となりますが、
※また、異物混入、紙粉等、ロットによる品質のバラツキも散見されます。(製造時に目視による検品のため)
※尚、紫外線に対しては、通常屋外使用でおおよそ1年以降、HDPEの部分に劣化分解が始まり、素材自体がモロくなります。(連続照射試験200時間目から劣化分解。試験時間200〜250時間が屋外暴露試験1年に相当。)この点は、用途により、長所とも短所とも言えます。
短所が目立ちますが・・・
短所は前述の通り、あくまでもパルプ紙と比較した場合でありまして、もしかすると、パルプ紙とばかり比較するのはナンセンス(無意味)なのかもしれません。
ストーンペーパーは、あくまでもストーンペーパーであり「紙とは似て非なる新素材」なのです。ですから、パルプ紙と比較した短所にばかり目を向けて、可能性を絶ってしまうのではなく、長所を生かした新しい可能性を見つけ出そうとするのが、この素材と向き合う正しい姿勢であると考えます。※釜谷紙業さんホームページより引用
当研究所もこれに関しては同意見です。
正直なところ印刷のクレームは紙の印刷に比べて多い。
印刷に関しては、それなりに実績のある印刷会社様かUV印刷をお勧めする。
個人的にはデメリットを上回る潜在能力があると思って紹介している。
向いている人
向いていない人
Environmental consideration of stone paper
粉砕した石(石灰石)と樹脂を混ぜて生産された減プラ合成紙です。
豊富な資源である石灰石を使用、森林を伐採しない、排水が出ないといった環境対応紙になります。
※紙とは食物繊維その他の繊維を膠(こう)着させて製造したもの。
なお広義には、素材として合成高分子物質を用いて製造した合成紙のほか、繊維状無機材料を配合した紙も含むとJISでは定義されている。
豊富な資源、石灰石を使用
木を一切使用しません
水を一切使用しません
写真はイメージです
個人的に、木材パルプを悪とみなす風潮には少し違和感がある。(あくまで日本の製紙業に関してだが)
②に対しては、製紙メーカーは植林をしているし、再生紙の製造、建材の廃材(柱とかにならない外側の部分)の使用、木の伐採(間伐)をして、森を守るという側面も併せ持つ。
まぁ、再生紙はトイレットペーパーや段ボール、板紙程度でいいんじゃないかとは、勝手に思っている。(だから以前古紙偽装とかの問題になった)
③に対しては、木材パルプは確かに水を利用するが、その後キレイにして、戻すので少し言い過ぎではないかと思う。
ただし、生産拠点を、水資源の乏しいアジア、アフリカ地域などの国にする場合には水消費の環境影響が大きくなる可能性はある。
漂白剤等は使用しないので環境に良いよね
④に対しては、木材は、成長の過程で取り込んだCO2と、燃焼した場合のCO2排出量は、吸収=排出としてカーボンニュートラル。(これは世界的に認められています)
つまり0。よって木材パルプと燃焼を比べれば、木材パルプに軍配が上がる。
カーボンニュートラルを認めないという方のために一応、参考程度に調査した。
紙にはいろんな種類があり、一概に言えないのだが、コピー用紙と考えて、環境省の紙屑の燃焼によると1トン当たり0.144トンとある。(これに該当するのではないだろうか)
後述するが、これは燃焼時、ストーンペーパーより二酸化炭素排出量が少ない。
これ以上は、不毛な議論になるので、紙との比較についてはここまででおしまい。
つまり、今回比較対象になるのはHDPE(ポリエチレン)である
(ストーンペーパーは石灰石とポリエチレンの複合素材である)
それに対する石灰石とHDPEの1トン当たりの燃焼した時の数値が出ていない。
仕方ないので、当研究所でCO2の排出数量をだしてみた。あくまで各物質が100%で試算(実測値とは異なります)
燃焼時
全てがポリエチレンの場合1トン当たり二酸化炭素排出量は3.14トン
石灰石≒(炭酸カルシウム)80%時の二酸化炭素排出量はポリエチレン20%も足して1トン当たり0.628トン
石灰石≒(炭酸カルシウム)60%時の二酸化炭素排出量はポリエチレン40%も足して1トン当たり1.257トン
よって、ポリエチレンからストーンペーパーンに切り替えた時
石灰石80%時の二酸化炭素排出量は約69%の削減
石灰石60%時の二酸化炭素排出量は約52%の削減
間違ってたら指摘してください
当研究所では、①~③がこの商品の環境優位性であり、環境対応紙になると判断致します。
ただ、何でもかんでも否定するにはまだ素材の歴史が浅く、ストーンペーパーは環境に配慮する、あらたなアプローチの一つではあると思う。
もっと知りたい方は下記のボタンをクリックしてください👇👇👇👇👇
Standard of stone paper
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ストーンペーパーRPD:CaCO3(石灰)80%+HDPE樹脂(高密度ポリエチレン)20%
RPDの特徴:両面マット仕上げ、両面コーティング(印刷適正あり)
寸法 | 流れ目 | 厚み | 包枚数 |
---|---|---|---|
945×645 | Y目 | 100μ | 500枚 |
945×645 | Y目 | 140μ | 250枚 |
945×645 | Y目 | 160μ | 250枚 |
945×645 | Y目 | 200μ | 250枚 |
ストーンペーパーRBD:CaCO3(石灰)60%+HDPE樹脂(高密度ポリエチレン)40%
RBDの特徴:若干グロス調仕上げ、両面コーティング(印刷適性あり)
寸法 | 流れ目 | 厚み | 包枚数 |
---|---|---|---|
945×645 | Y目 | 250μ | 125枚 |
945×645 | Y目 | 300μ | 100枚 |
945×645 | Y目 | 400μ | 100枚 |
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※日本語訳(まぁ、だいたいわかるよね)
石頭・・・石 打磨・・・製粉化 成為・・・なる 轉換・・・変わる
※この動画は8分で見られます(ちょっと長いな)
【お問い合わせ先】
ホームページを見たとお伝えください
株式会社シオザワ 関西支社 岡本様
住 所:大阪府東大阪市楠根3-5-34
06-6745-4030